日本基督教団について
日本基督教団は１９４１年６月、国家神道の下にすべての宗教を統制しようとする宗教団体法による国家圧力の下に、当時の３０余派のほぼ全てのプロテスタント教派が合同して出来た教会の集まりです。
３０余派のそれぞれの伝統を持つ教会が合同して出来た教会の集まりであるので、一つの信仰告白を持つようになる迄は、いろいろな困難がありました。しかしそういった中で個々の教会が拠って立つべき根本的信仰の立場を表明する為に必要なものとして生まれたのが日本基督教団信仰告白なのです。

日本基督教団信仰告白
我らは信じ且つ告白す。
旧新約聖書は、　神の聖霊によりて成り、　キリストを証し、　福音の真理を示し、
教会の拠るべき唯一の正典なり。　されば聖書は聖霊によりて、神につき、救ひ
につきて、全き知識を我らに与ふる神の言葉にして、信仰と生活との誤りなき規
範なり。

主イエス・キリストによりて啓示せられ、　聖霊において証しせらるる唯一の神は、
父・子・聖霊なる、三位一体の神にていましたまふ。　御子は我ら罪人の救
ひのために人と成り、　十字架にかかり、　ひとたび己を全き犠牲として神にささ
げ、我らの購ひとなりたまへり。

神は恵みをもて我らを選び、　　ただキリストを信じる信仰により、　我らの罪を
許して義としたまふ。　この変わらざる恵みのうちに、聖霊は我らを潔めて義の果
を結ばしめ、そのみ業を成就したまふ。

教会は主イエスキリストの体にして恵みにより召されたる者の集いなり。教会は
公の礼拝を守り、福音を正しく宣べ伝へ、バプテスマと主の晩餐との聖礼典を
執り行ひ、愛のわざに励みつつ、主の再び来たりたまふを待ち望む。

我らはかく信じ、代々の聖徒と共に、使徒信条告白す。
　我は天地の造り主、父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主、
イエス・キリストを信ず。 主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生まれ、ポン
テオ。ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府に
くだり、三日目に死人のうちよりよみがへり、天に昇り、全能の父なる神の
右に座したたまへり、かしこより来たりて、生ける者と死ねる者とを審きたまはん。
我は聖霊を信ず、聖なる公堂の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、身体のよみが
へり、永遠の生命を信ず。　　　　　　　　　　　アーメン